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RPAというツールについて

Posted in ノート

Last updated on 2022年8月9日

最近は働き方改革というワードが流行っていますが、それに合わせRPAという言葉を耳にしたことはありませんか。

RPAを正式に表記すると、Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)と書かれます。

日本語にすれば、ロボットによる業務の自動化ですね。

二年ほど前から日本でも急激にこのRPAという言葉が、ビジネスの世界に浸透してきたように思います。

この記事ではそんなRPAというツールについてまとめたいと思います。


RPAとは何ですか?


先ほども触れましたが、RPAとは Robotic Process Automation の略であり、頭文字をとってRPAといわれています。

Robot(ロボット)という単語が含まれおり物理的なロボットを想像してしまいますが、デジタルのソフトウェアロボットのことです。

RPAの役割(出来ること)は、人間の行なっているPC上での作業を代替することであり、みなさんがいつも作業で使っているデスクトップ上やサーバー上で動作します。

AI(人工知能)を備えなんでも自動化出来ると捉えてしまう方をいるようですが、RPAは基本的にルールベースで解決可能な業務のみ自動化可能と捉えたほうが良いでしょう。

ルールベースというのは、「〇〇を処理した結果が〇〇だったら次は〇〇を処理する」というようにプロセスと条件がルール化できることをいいます。

もし、ルールベースで解決出来ないような業務を自動化する際は別にAIを取り入れ組み合わせることで解決可能です。

RPAツールによっては、AIを内用しているもの・拡張機能が含めれているものもあります。

RPAとRPGってなんかにてるニャ

全然違うんだけどね。。。

なぜ流行っているのか

少子高齢化による労働人口の減少、働き方改革(残業非推奨の動き)の推進等の社会的な背景はもちろんのこと、それに加え、RPAのもつ開発の手軽さという特性が流行の後押しとなっていると考えています。

RPAがの持つ手軽さとは、「開発敷居の低さ」「導入の容易さ」「コストの低さ」の3点があげられます。


開発敷居の低さ

従来の業務の効率化は、システム導入による自動化やIT部門の方がもつ専門的な技術を用いて行うことが全てでした。

それに引き換え、RPAはIT技術を持たない業務部門の従業員が自ら開発し自らの業務を自動化できるほど開発敷居が低くなっています。

基本的な開発手法は、あらかじめ用意された1アクション(クリック、書き込み 等)をブロックのようにつなげていくような形式となります。

いわゆるノーコードやローコードですね。

そのため、RPAの開発にはプログラミングのような高度なスキルは必要とせず、結果開発の敷居が低くなっています。


導入の容易さ

RPAは、開発環境と実行ロボットから成り立つソフトウェアロボットです。

つまり、インストールすればすぐに使用することができ、システム開発のような前工程を必要としません。

効率化しようと何ヶ月も先の計画をするのではなく、すぐに始める手軽さがRPAには備わっています。


コストの低さ

RPAツールの価格は、ベンダーにもよりますが、デスクトップ型で50万〜100万円、サーバー型で200万〜1000万程度が相場です。

これを安いと捉えるか高いと捉えるかは、人によって異なりますが、従来のシステム導入と比較をすればそのコスト面からの手軽さは明らかです。

また、導入後の効果は未知数であり、RPAの有スキル者が開発を行えばその効果はシステム導入の何倍にも有益となりえます。


RPAの動作

ここでRPAが業務自動化している動画を2つほど紹介します。


RPAの自動化技術

少しここで、RPAの技術要素に触れてみたいと思います。

さて、RPAはどのようにPC上の操作を自動化するのでしょうか。

その方法は、大きく3つに分類されます。

  • 座標による認識:画面上のxy軸の位置で対象を認識
  • 画像による認識:画面上の画像で対象を認識
  • 構造による認識:画面上のアプリケーションの構造で対象を認識

この中で構造による認識がもっとも対象を正確に判断でき、実行時のエラーが少なくなります。

例えば、サイトの構造は一緒だが、実行するパソコンの解像度が違う場合「画像による認識」「座標による認識」では端末固有の設定に影響を受けてしまい実行時にエラーとなってしまいます。


構造認識が最強ですにゃー

RPAのタイプ

RPAにはデスクトップ型とサーバー型の2つのタイプがあります。

さらに、補足をすればサーバー型にも、ロボットの実行はデスクトップで行うもの・ロボットの実行もサーバー上で行うものの2つのタイプがあります。

しかし、最近はリモートワークの主流化の影響をうけてか、デスクトップ型のRPAを仮想サーバー上で運用するなど両者の明確な境はなくなってきていると感じています。


デスクトップ型

デスクトップ型とは、実際のPC端末上で動かすRPAを示します。

デスクトップRDA(ロボティック・デスクトップ・オートメーション)という言葉で表現されることもあります。

個人の端末で動くため、導入の際の障壁が低く、また導入コストも低く済みます。

導入のスピード感にも優れているため、お試しから実導入への移行をスムーズに行うことができます。

比較的小規模での導入・位置部門への導入のようなスモールスタートを行いたいケースに適したタイプです。


サーバー型

サーバー型では、個人の端末ではなく、サーバーに複数のロボットをインストールし、サーバー上でのロボットの実行・ロボットの集中的な管理を行います。

デスクトップ型に比べ、初期投資や導入障壁が高い一方で、ロボットの管理やユーザーの管理等ガバナンス面もサポートしています。

また、デスクトップ型からの拡張という意味でのサーバータイプも存在し、こちらはサーバー上でのロボット実行ではなく、端末でのロボット実行となります。


代表的なRPAツール

世の中には、様々なRPAツールがあります。

海外勢では、「Automation Anyware」「BluePrism」「UiPath」、国内勢では、「WinActor」「BizRobo」あたりが有名どころとなります。



RPAを導入するメリット

RPAを導入するメリットは何でしょうか。

ネット上でも様々なメリットが挙げられていますが、集約すると3つに分けられると考えます。

  • 生産性の向上:作業スピードの向上、無駄な中間作業の排除、ストレスからの解放 等
  • 正確性の向上:計算間違いの排除、記入間違いの排除、プロセスの平準化 等
  • 無駄なコストの削減:無駄な作業への人員配置の削減、クリエイティブな業務へのシフト

ここで補足をしますが、「無駄なコストの削減」=「人の作業がなくなる」と考えてしまうことは誤りです。

正確にはそうではなく、人がやるべき仕事に集中できると解釈するべきです。

RPAは、AI(まだまだ人には遠い)とは違い、あくまでもルールベースの業務しか対応できず、イレギュラーな業務が来ても単体では対応できません。

つまりは、人が判断しつつ作業はロボットが行うといった協働作業が理想的です。

「ロボットくん、これヨロシク。こっちは任せろ」(渋声)

・・・。

最後に


簡単にではありますがRPAについて紹介でした。RPAは手軽に始めらるツールであり、かつ使いこなせば強力な改革ツールと成り得ます。トライアルも提供しているツールもあるのでまずは気軽に試してみてください。

ご質問等ありましたら気軽に書き込みください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

では。