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【UiPath】動的セレクターの説明と使い方

Posted in ノート

Last updated on 2022年8月13日

UiPathではセレクターに変数を埋め込むことでのより柔軟な自動化を実現することができます。

これを動的セレクターといいます。

本記事はこの動的セレクターについて実例を交えて紹介したいと思います。


動的セレクターをマスターするとより柔軟性に富んだ自動化を実現できるようになります。

本記事では、UiPath Ver 2020.10.4 を使用しています。

動的セレクターとは

動的セレクターとは何でしょうか。

動的セレクターを理解するにはまず動的(Dynamic)について理解すると良いと思います。

ITの分野では、何らかの対象やその構成要素の設定や内容、属性、動作などが実際の稼働時に決定されたり、操作や状況に応じて変化していくことを意味する。

IT用語辞典

つまり、動的セレクターとは何らかの方法により実行時にセレクターの内容が決定されるセレクターを言います。

そして、その”何らかの方法”というのがUiPathではセレクターへの変数の埋め込みになります。

セレクターにも変数が利用できますよということですね。


どのような場面で利用するのか

同じような属性を持つUIが複数存在する中で、”特定の一つ” を選択するときに利用します。

例えば、メモ帳を複数開いているが特定のファイル名のものに書き込みを行いたい場合や似たようなボタンが複数あるUIの自動化において状況に応じ押すボタンを変えたい場合などがその一例です。

月次で行う自動化やシステム上のテーブルデータの選択でも活用が考えられます。


動的セレクターを利用する

では、動的セレクターを利用してみます。

サンプルとしてメモ帳を自動化するワークフローを考えてみます。

“ドキュメント1.txt”というメモ帳を開き簡単なテキストを書き込むワークフローです。

セレクターは次のようになっています。

ファイル1つであればコレで問題ありません。

ではここで下記のように3つのファイルが開いており必要に応じ書き込む先を替える必要があるとしましょう。

ここで動的セレクターを利用していきます。

動的セレクターの作成ですが、変数に置き換えたい箇所をマークし右クリック – [変数を作成]を選択します。

すると、次のように二重括弧で囲まれた値に変更されています。

今回は変数名を「ファイル名」としました。

これで動的セレクターの作成は完了です。

あとは、適したタイミングで変数の値を書き換えてあげればファイルへの書き込み先も変更することができます。

変数の値の書き換えは【代入】アクティビティを利用します。

イメージは動画を御覧ください。


最後に


というわけで、動的セレクターについて紹介をしてみました。
この動的セレクターの知識を利用すると今まで自動化できないと思っていた業務が自動化できたりと色々視野が広がります。ぜひ活用してみてください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

では。