Last updated on 2022年8月14日
どうも、エピックです。
UiPathにはワークフローからワークフローを呼び出すためのアクティビティが存在しています。
それが[ワークフローファイルを呼び出し]というアクティビティになります。
本記事ではこの使い方やそもそもの分割について紹介したいと思います。
システムの開発と同じで自動化の開発も分割した方が効率的に開発を進めることができます。
本記事では、UiPath Ver 2021.10.4 を使用しています。
Contents
ワークフローを分割するメリット
自動化においてワークフローを必ずしも分割する必要はありませんが、分割をすることで次のようなメリットがあります。
- 扱う自動化の対象を限定できる
- 部品化し使い回すことができる
- ワークフロー単位でテストができる
- チームでの開発を効率化できる
(1)扱う自動化の対象を限定できる
業務をそのまま自動化しようとした場合、一つのワークフローでは複雑であったり大きくなってしまったりと、開発・管理が難しくなってしまうことがあります。
適切な単位で処理を分割することで対象を限定し、開発・管理を効率的に行えるようになります。
(2)部品化し使い回すことができる
システムへのログインのように複数の業務で共通的に行う処理があります。
これを一つのワークフローとして開発しておくことで、別の自動化を行う際に一つの部品として再利用することができます。
システムの画面が変更されたなど改修があった場合もすべてのワークフローを修正する必要がなくなります。
(3)ワークフロー単位でテストができる
デバッグ実行はワークフロー単位で行うことができるため、ワークフローを分割しておけば単体でテストをすることができ、効率性またバグの発見率が上がります。
より細かい単位でテストをすることで問題の特定、修正も容易となります。
(4)チームでの開発を効率化できる
大規模な業務を自動化する場合、一人では足りず複数人で開発を行うことも少なくありません。
一つのワークフローとしてしまうと複数人がそれを編集することとなりバージョン管理に問題が生じます。
機能ごとに分割しておくことで、機能単位で個人に任せることができ効率的に開発を行えるようになります。
ワークフローファイルの呼び出し
別のワークフローファイルを呼び出すには、[ワークフロー ファイルを呼び出し (Invoke Workflow File)]アクティビティを利用します。
ワークフローを呼び出す設定は右にある【フォルダ】マークをクリックすることでファイルエクスプローラがたち上がるので、呼び出したいワークフローを選択します。
これにより、もととなるワークフロー(ex. Main.xaml)から別のワークフローを呼び出すことができ、連携したワークフローを実行することが可能となります。
引数の利用
勘が鋭い方は、先程の画像に【引数をインポート】という文字があることに気がついたのではないでしょうか。
【引数をインポート】と書かれたボタンを押すことにより呼び出し先ワークフローで設定した引数を取り込むことができます。
引数については別の記事にまとめていますのでそちらをご覧ください。
おまけ:マニアックな方向けに
少し古い記事となりますが公式より[ワークフロー ファイルを呼び出し] アクティビティの動作について面白い記事が公開されています。
よりマニアックな情報に興味がある方は覗いてみてください。
最後に
今回はワークフローから別のワークフローを呼び出す方法についてでした。呼び出しには[ワークフロー ファイルを呼び出し] アクティビティを利用します。分割することで開発におけるさまざまなメリットを享受することができますので大規模な開発をする際は試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では。