どうも、エピックです。
変数の説明は別の記事でしましたが実際に値を設定する方法はご存知でしょうか。
いくつか方法はあるのですが、特に[代入]アクティビティを用いた設定が重要となります。
本記事では変数への値の設定方法についてまとめてみたいと思います。
本記事では、UiPath Ver 2021.10.4 を使用しています。
Contents
変数に値を設定する(既定値)
変数への値の設定は変数パネルにて変数作成時に設定することができます。
これは既定値と呼ばれ、いわば初期値(最初に設定される値)です。
同時にスコープを設定する必要がありますが、このスコープ内のアクティビティからしか変数は見えませんので未作成と勘違いしないように気をつけてください。
変数に値を設定する(代入)
変数に処理の途中で値を再設定する際はアクティビティを活用します。
そのとき利用するアクティビティが次の2つです。
- [代入]アクティビティ
- [複数代入]アクティビティ
[代入]アクティビティの利用
[代入]アクティビティは頻繁に使用する重要なアクティビティであり、変数に値を代入する際に利用します。
左に変数を入力し、右に設定する値を入力します。
データ型があっていないとエラーになるので注意してください。
次の例では、もともと”食パン”であった値が”フランスパン”に設定されます。
[複数代入]アクティビティの利用
[代入]アクティビティが複数セットになったアクティビティで、基本的な使い方は同じです。
同じタイミンングで複数の変数の値を設定する際に、活用することでワークフローの可視性を保つことができます。
次の例では”明日の朝食”が”クロワッサン”と設定されるとともに、同時に数量も5と設定されます。
[出力]プロパティを利用し値を設定する
アクティビティには出力プロパティをもつものがあります。
出力プロパティへ変数を設定することでそのアクティビティが処理した結果を受け取ることができます。
データテーブル型など出力はさまざまなのでその型通りの変数を準備する必要があります。
次の画像は[テキストを取得]アクティビティのプロパティとなります。
変数へ設定できる値
変数パネルの既定値や[代入]アクティビティを使用した変数設定で指定できる値には次のようなものがあります。
- リテラル値
- 演算結果
- メソッドの返り値
- New演算子で生成した値
リテラル値
データ型に対応した値を設定することができます。
String型であれば、”ペンギン”のように設定することができます。
演算結果
演算結果(算術演算および論理演算)の値を設定することができます。
例えば文字列の結合(足し算)などがあります。
メソッドの返り値
UiPathではさまざまなメソッドを活用できますが、メソッドの返り値を設定できます。
ちなみに、メソッドはコード補完機能を活用すればよくすべて暗記する必要はありません。
次のマークがメソッドを示しています。
New演算子で作成した値
リテラルを利用できないデータ型の生成にはNew演算子を使います。
Newの後に、型名と同じメソッド呼び出しを記述することで初期化した値を設定することができます。
New演算子を必要とするデータ型には、データテーブル(DataTable)型や例外(Exception)型があります。
おまけ:変数について
変数についての解説はこちらでおこなっております。
変数の理解に不安がある方はご覧ください。
最後に
今回は変数への値の設定について書いてみました。
設定方法のうち特に[代入]アクティビティは頻繁に利用します。
是非開発に活かしていただければと思います。
ご不明点等あれば気軽にコメント等ください。
今回も、最後までお読みいただきありがとうございます。
では。