Last updated on 2021年12月25日
Macを利用してPython環境を管理する方法を紹介します。
管理をする方法は色々あるのですが、個人的におすすめなのは実行環境
を管理し切り替えることができる pyenv というツールです。
(今回の記事は Mac で Bashを利用している方向けです。zsh(Z Shell)を利用している方は公式レポジトリを参考に一部変更し設定を実施してください。)
pyenvとは
複数のPython環境(バージョン)をディレクトリ単位で簡単に管理し切り替えすることができる非常にありがたいツールです。
Macの場合は Homebrew を利用してインストールすることができます。
pyenvのインストール
Macにおけるインストールの方法になります。
Homebrewを利用しますのでまだインストールしていない場合は事前に準備をしてください。
下記はすべてターミナル上で実行してください。
pyenvをインストール
下記のコマンドを実行しpyenvのインストールをします。
brew install pyenv
問題なくインストールできましたか。
念のため下記のコマンドでシェル(bash)の設定フォイルを開いてみます。
vi ~/.bash_profile
設定ファイル上に下記のように環境パスが書き込まれていれば問題ありません。
export PYENV_ROOT="${HOME}/.pyenv"
export PATH="${PYENV_ROOT}/bin:$PATH"
追加の設定を書き込み
問題なくインストールができていたら、pyenvの自動補完機能を追加するために次のコマンドを実行します。
echo -e 'if command -v pyenv 1>/dev/null 2>&1; then\n eval "$(pyenv init -)"\nfi' >> ~/.bash_profile
最後にシェルを設定を適用するために再起動します。
下記のコマンドを実行するとターミナルが再起動し設定が完了です!
exec $SHELL -l
pyenvの使い方
pyenvの使い方ですが非常に簡単です。
基本の考え方とコマンドを5つ程度覚えてしまえば使いこなすことができます。
pythonの環境の適応の考え方ですが、すべてのディレクトに適用するグローバル(global)と特定のディレクトリに適用する(local)というものがあります。
global | すべてのディレクトリに適用される設定 |
local | 特定のディレクトリにのみ適用されグローバルより優先される |
これを理解した上で下記のコマンドを覚えれればもう使いこなせてしまうのでは?と思います。
インストール可能なpythonのバージョンを調べる
pyenvでインストール可能なPythonのバージョンを調べるには下記のコマンドを実行します。
pyenv install -list
特定のバージョンのPythonをインストールする
インストールしたいPythonのバージョンが決まったら下記のコマンドでPython環境をインストールします。
(下記は Python 3.8.2 をインストールした例です)
pyenv install 3.8.2
インストール済みのPythonバージョンを調べる
pyenvは複数のPython環境を使い分けるツールなので確認をしたいことが多々あります。
そんなときは下記のコマンドを実行します。
pyenv versions
すべてのディレクトリに適用するPythonバージョンを設定する
上でお伝えしたグローバルの設定ですね。
グローバル→global コマンドを実行しましょう。
pyenv global 3.8.2
特定のディレクトリに適用するPythonバージョンを設定する
ローカル(local)の設定を適用することでグローバルより優先して設定が適用されます。
基本的に適用したいフォルダに移動をした後に下記のコマンドを実行するのみです。
pyenv local 3.8.2
最後に一言
いかがでしょうか。
非常に簡単にPython環境を管理できるということが少しでも伝わっていればと思います(・×・)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
ご質問等はコメントにていただければと思います。
では。